外側のメインシェードと内側のコーンの、2つのパーツで構成され、光は上下両方向に広がります。外側のシェードには塗装タイプ(ホワイト、ダークグレー)と、無塗装のメタルポリッシュ(銅、ステンレス、真鍮)の6種類がありますが、いずれもシェード内面は白色塗装され、ソフトな光を反射します。内側コーンの開口部分から出る光を、メインシェードの内面が反射し、コーン部自体にも光を当てます。光源の直接光が下方をダイレクトに明るく照らします。1952年、ルイスポールセン社とデンマーク海軍施設局とのコラボレーションによりデザインされました。
Louis Poulsen
ルイスポールセン社は1874年設立されたデンマークを代表する照明メーカー。1920年代半ばより、気鋭のデザイナーで建築家でもあったポール・ヘニングセンとの協力関係を築き、照明器具の開発を開始したことが社の発展の基礎となりました。デザインのためのデザインではなく、あくまでも良質な光を生むための「機能的で美しいデザイン」。グレアを抑え、光の反射や拡散をコントロールすることで、建築やランドスケープを理想的に見せ、空間の美しさをひきたてるようなデザインに、ルイスポールセン独自のフィロソフィーが宿っています。