「ゴールデンベル」という愛称で親しまれるA330S ペンダントランプ。その姿は灯りがともっていてもいなくても、 まるで彫刻のように美しい佇まいをしています。 接合を施さない一つの真鍮により形作られ、下に向かった開口部とシェードに刻まれた穴から光が輪のように分散され、柔らかな光を放つよう機能的にデザインされています。 1936年に考案され、翌年、パリ万博のフィンランドパビリオンで発表されたA330S ペンダントランプは、ヘルシンキにあるサヴォイレストランの内装に現在でも使われています。機能的な構造から放たれる温かく柔らかな光とフォルムの美しさは、まさにアルヴァ・アアルトの哲学を体現した姿といえます。