

『RATTA RATTARR(ラッタラッタル)』は、
長野県軽井沢町に拠点を置き、
デザインとクラフト活動によって、障がい者の自立支援にむけた取り組みを行なっている団体です。
“ART ART ART ART”の綴りを入れ換えた造語から、
既存の領域を飛び越えた既成概念にとらわれない
新しい美的価値観を生み出すアトリエになることを願って名付けられました。
アトリエの敷地には、彼らが制作した作品を販売する
コンセプトショップ「NATUR Home & RATTA RATTARR」も併設しています。
「障がい者の作品を売るのって難しい。彼らの自立のためにもデザインの力でどうにかならないか? 」
そんな思いを抱えた福祉施設の白石さんと、
北欧でデザインを学び軽井沢で北欧雑貨と家具の店を経営していた須永壇さんが出会って、
RATTA RATTARR(ラッタラッタル)は生まれました。
丸を延々と描く人、模写だけをくりかえす人、
彼ら一人一人に道具やテーマを渡し、
障がい者の作品を唯一無二のクリエイティブに
昇華させる活動をしています。
クリエイターインタビュー
マイバッグのデザインを描いたクリエイター3名に
代表してお話しを伺いました。
クリエイターと呼ばれるのに相応しい
クリエイターの一人です。
Q.どのようにパターンを描いていますか?
「越してきて、軽井沢は自然の移り変わりが雄大だと思いました。
作品のアイデアはアトリエの置いてあるもの、
手入れされたお庭などの様子からいつもイメージを膨らませています。」
以前、ご自身の中にあるものからでしか描けなかった、とおっしゃっていたA.Kさんですが
「アトリエに通うようになって1年くらい経ちますが、1年前より視野が広がり、深まりました。
自分では選ばない絵の具がたくさん並んだ棚や、
他のクリエイターの方の作品を見ることで
影響を受けています。」
最古参のクリエイター。
アトリエの壁や床をペンキで塗るところからRATTA RATTARRに関わっています。
Q.大切にしていることは何ですか?
「ていねいに描くこと。」
Q.どんな時にこれを描こうかなと思いますか?
「色。」
バッグにデザインが採用されて、
「商品に、というより楽しめるように、その結果、商品になればとても嬉しいです。」
と教えてくれました。
Q.D.Tさんにとって描くこととは?
「絵を描くということはやってみなければわからないという
小学校の理科みたいに実験している感覚です。
自分にとっては絵を描くということは何も考えないでやれること。癒しです。」
エコバッグや包装、広告に使うことで、
彼らの活動を応援しています。