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( SERIES )

FURNITURE

上質で、時代に左右されず、人々に永く愛され続ける家具を世に送り出す。ダイニングシリーズ「AOYAMA(アオヤマ)」は、デザイナー・深澤直人氏、マルニ木工、アクタスが手掛けた家具です。 これまで数々の優れた製品を手掛けてきたプロダクトデザイナー・深澤直人氏と、1世紀近くにわたり木工家具を作り続けてきたマルニ木工、そしてACTUSとの共同プロジェクトで誕生。誰もが思い描く椅子の定番を目指し、木工技術の粋を集めて作られました。

PICK UP

ピックアップ

サイドチェア / アームチェア

「見たことがありそうでない、ふつうでいてふと目が留まり、座り心地を確かめ、触って買いたくなるような。『こんな椅子がほしかったんだ』というような椅子がデザインしたかった。」との深澤氏の言葉通り、誰もが思い描く椅子の定番を目指して作られた椅子「AOYAMA」。どこかで見たような思いにかられる、ふつうを極めた良さを備えています。部位ごとに選ばれた材による木目と、座面や背もたれの傾き、レッグの太さなど、普遍的でシンプル、安心感のあるデザインの中に、細部へのこだわりが詰まっています。椅子を正面から見た際の美しさを際立たせる為に、脚には縦にライン状の木目が出る柾目(まさめ)を採用。アームチェアは、通常力が加わる肘掛部分を脚部に乗せて接合するのですが、AOYAMAはその逆で、肘掛部分の端に垂直にダボを取りつけ、脚の長さを強調するデザインにしています。シートには厚さ8mmの成形合板を使用し、宙に浮いているような軽やかな印象に仕上げました。膝裏にあたる部分や、座面の中央から左右に向かって3次元加工の微妙な曲げを施すことで、長時間座っても疲れない安定した座り心地を実現しました。アームチェアとサイドチェア、2つのバリエーションをご用意しています。

ダイニングテーブル

AOYAMAのテーブルの天板には直線の部分がなく、絶妙なカーブを描いています。幅150~200cmまで10cm単位でのオーダーが可能ですが、それらは単純な幅の大小ではなく、どの大きさも最も美しく見えるカーブにデザインされています。天板の裏側に施した幕板は、AOYAMA チェアの背と同様のディティールを施しました。幕板を天板の内側に収めることで、シンプルですっきりとした印象を与えています。

LINE UP

ラインナップ

サイドチェア

アームチェア

ダイニングテーブル

ベンチ

スツール

BRAND STORY

ブランドストーリー

AOYAMAを生んだ日本の木工技術

深澤氏のデザインを実現し、かつそれを多くの人に届けるためには、工芸品のような家具を、工業化されたプロセスで生み出すことが必要とされます。 日本を代表する木工家具メーカー、マルニ木工の卓越した技術がそれを可能にしました。 AOYAMAのテーブルや椅子には小さな曲線が多く用いられていますが、 3次元曲線を作る切削や、表面の研磨などはすべて機械を用いて行われています。 しかし、そのプログラミングには3か月もの期間を要しました。 また、美しい木目を選別する木取りは機械では不可能。木を知り尽くした熟練の職人だからこそなせる技と言えます。 総組みと呼ばれる組立工程は、ベテランの職人の手作業です。組立のガイドとなる「治具(ジグ)」を用いて、製品が均質になるよう組んでゆきます。 通常椅子は木ネジによる接合が多いのですが、AOYAMAチェアでは「ダボ組」と呼ばれる接合方法を採用しています。 接合部に穴をあけ、そこに木ダボ(杭のようなもの)を差し込んで、パーツどうしを接着する手間と時間のかかる方法です。 普通の椅子よりも多くの箇所を接合することで、商業施設等でも使用できるほどの強度を実現しました。

豊富なバリエーション

ダイニングテーブルは、W150〜200cmまで10cm単位のサイズオーダーが可能。素材はオーク材ナチュラルカラー、ウォールナット材をご用意しました。 はっきりと木目の出るオーク材は、他の素材に比べてナチュラルで自然な印象です。 チェアはオーク材そのものの色を生かしたウレタン塗装のほか、ブラック塗装もご用意しています。 高級材の代名詞と言われるウォールナットを使用したAOYAMAは、軽快なデザインと深みのあるウォールナットの色味のバランスが絶妙。 オーク材やビーチ材とは異なり、重厚で静謐な印象です。

アイテム一覧

DESIGNER

デザイナー

深澤直人 / プロダクトデザイナー

イタリア、ドイツ、アメリカ、スイス、スペイン、中国、韓国、タイ、台湾、シンガポール、フランス、ポルトガル、スウェーデン、フィンランドなど世界を代表するブランドのデザインや、日本国内の企業のデザインやコンサルティングを多数手がける。電子精密機器から家具・インテリアに至るまで手がけるデザインの領域は幅広く多岐に渡る。 近年イサム・ノグチ賞を受賞したことから、卓越した造形美と静かで力のあるデザインを実現してきたことがあらわとなる。「行為に相即するデザイン」「意識の中心」「ふつう」「輪郭」「典型」など、自らのデザイン哲学をこれらの言葉で表わすとともにデザインの具体を通してその実践を続ける。デザインのみならず、デザインを通して対象の本質にせまる力、その思想や表現などには国や領域を超えて高い評価を得ている。

日本民藝館館長。多摩美術大学統合デザイン学科教授。21_21 Design Sightディレクター。良品計画デザインアドバイザリーボード。マルニ木工アートディレクター。日本経済新聞社日経優秀製品・サービス賞審査委員。毎日デザイン賞選考委員。2006年Jasper Morrisonと共に「Super Normal」設立。2010年~14年グッドデザイン賞審査委員長。2012年Braun Prize審査委員。2017年LOEWE クラフトプライズ 審査委員。ロイヤルデザイナー・フォー・インダストリー(英国王室芸術協会)の称号を持つ。

出典:Naoto Fukasawa Design